平標山 その2
5:00富士宮市役所→8:45平標山三国小学校脇駐車場/9:01出発→9:27ヤカイ沢分岐(1050m)→9:57(1200m)→10:17(1300m)→10:35(ヤカイ沢左尾根取付1400m)→10:49(1500m)→11:09(1600m)→11:29(1700m左尾根乗越)→12:06夏道合流(1870m)→12:34~12:50平標山山頂(1983.8m)→13:20~13:49平標山の家(1658m/昼ご飯)→14:04(1500m)→14:23(1300m)→14:39平元新道夏道合流(1180m)→15:22ヤカイ沢分岐通過→15:46駐車場到着→16:25~18:00(温泉と食事)→21:45富士宮市役所到着<終了
◇歩行距離:11.664km ◇累積標高差:1180.48m ◇時間:6時間45分 ◇山頂天気:晴れ、風は稜線(max15m)
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平標山は群馬県と新潟県県境にまたがる上越国境上に位置し夏はお花が咲き乱れる人気の高い山である。が積雪期となると登山難易度はグイっと上がってしまうので単独では躊躇させられる山となっていた。しかし雪深い上越のほんとうの雪が見たいという願望にこたえてくれた強者たちがあらわれ今回実現する事になった。
ルートは縦走でなければ基本的に国道17号線沿いの火打峠に建つ三国小学校脇に設けられた冬季限定の路側帯駐車場からの出発に限られる(夏シーズン用の駐車場は除雪されていないので使えない)。今回は同駐車場から夏道の元平新道を辿り途中から「ヤカイ沢」に入り、ヤカイ沢に沿って遡行し適当な所から「ヤカイ沢左尾根」に上がる計画だ。「ヤカイ沢」は冬季限定のルートで夏道は無い。
三国小学校脇を抜け沢沿いの夏道を25分ほど歩くと左手に入口を示すゲート(杭と自然木のゲート)が目に入る。直進すれば夏道を辿り「平標山の家」を経由して山頂へ行くこともできる。が今回敢えて「ヤカイ沢」にしたのなぜか? それは下山時「平標山の家」経由で下ってきてその答えが明らかになった。
「ヤカイ沢」ルートは傾斜が緩くルート明瞭だがBCスキーヤーが縦横に走りまくっているので注意しないと引き込まれてしまう恐れあり。しかし大勢のトレースにより踏み固められて歩きやすくなっていた。右手には目指す「ヤカイ沢左尾根」が見えている。標高1200mで尾根への取りつきを探しながら標高を上げていくがなかなか適当な所が見つからない。強行してもラッセル疲れとなるだけなので更に標高を上げ1400mポイントに明瞭なトレースが尾根に向かっていた。おいしそうなトレースに思わずゴックン。
途中に急斜面が現れたが約1時間の登高でようやく尾根に取り着いた。標高は1700m。BCスキーヤーのトレースが入り混じる尾根道を上がると風も強くなっきたのでオーバーウェアーを着込み尾根の末端を目指す。尾根末端で夏道と合流すると、右手には仙ノ倉山に続く稜線、山頂に続く尾根道がまさに別世界のように広がっていた。「ビューティホー」だ。西側からの強風を受けながら夏道を約25分、山頂に到着した。ここまでアイゼン、ワカンの出番はなかった。
時刻は12時32分、20分ほど360度の展望を堪能し、さて下山は? 予定では松手山経由のルートだったがこちらは終始稜線歩きで休憩場所もなさそう。と言うことで「平標山の家」に下り昼ご飯タイムとしそこからは夏道を下る事に変更しアイゼンを装着し下山を開始した。
左尾根分岐までは同じ道を戻るので楽勝だ!!、ところがその先「山の家」まではスキーヤーのトレースのみで踏み後が無い( ;∀;)。風で消えてしまったのか?。 膝くらい埋もるノートレースを適当に下る。 「山の家」で遅い昼食を済ませ下山を始めるがトレースが消えている。 かすかに残るトレースを追うと夏道からどんどんと外れていく。グズグズの急斜面を300mほど下る間は夏道から100mほど北側に外れていたようだった。一旦夏道に復帰するが明瞭なトレースは再び夏道を外れ林道に合流したのは200mほど先の場所だった。
積雪の林道を約1時間、三国小学校脇の駐車場に到着した。
さて、今回のコース設定はどうだったのか?、正解と言っていいだろう。
松手山コースに進まなかったのは「稜線上のコースで風の影響を受けやすい。」また「休憩適地が限られる。」ためあの時間帯での侵入は避けるのが正解だった。夏道を選ばず「ヤカイ沢左」にしたことは、夏道を下山時使って分かった事だが、雪が深く、踏み固められていないため登りに使ったらさらに多くの時間と労力を要した可能性があった。一方「ヤカイ沢」は多くのトレースがありその多くは踏み固められていて歩きやすくなっていた。 尾根取りつきの1400mポイントも正解だった。
雪山には夏道以外に冬季限定のルートがありそれはそれなりの意味がある。入念に調べ活用すれば余計な労力を使わず楽しい登山ができるのではないだろうか。