個人山行 「八ヶ岳 小同心クラック登攀」 2024年8月11日(日)
八ヶ岳 小同心クラック登攀〜横岳奥の院〜硫黄岳
□2024年8月10日(土)〜11日(日)
□参加者3名(CL:M君 、A君 、記録報告:N)
昨年8月、大同心 雲陵ルートにアタック
無事ピークに立つ事が出来た
スムーズに予定が進んだため
小同心クラックにも取り付いてみた
相方M君のリードで
30メートルほど登ったところで
突然の雷雨に見舞われ、強制終了
なんとか無事に下山した
しかし、僕らには…
大同心を登った達成感と
小同心を途中で降りてきた
モヤモヤ感が残った
そして1年が経った、僕と M君
新たな仲間 A君の3人で
再び八ヶ岳へ
目的はもちろん、昨年の持ち越し
小同心クラック リベンジだ
8月10日(土曜日)
8時 富士宮市出発
美濃戸登山口からガッタガッタの
悪路を車で進み、赤岳山荘に到着
3連休の初日で駐車スペースはいっぱい
ギリセーフでなんとか停められた
10時20分 林道から北沢へ
沢に沿ったルートは、幾つもの橋を渡り
ゴツゴツした石を 踏み越えていく
テント泊装備と 登攀用具が
ギッシリ詰まったデカいザックの重さに
ヨレヨレになりながらも 12時30分過ぎ
ベースキャンプ地の赤岳鉱石に着いた
昼メシのカレーを食べ、テントを設営
明日の装備を入念に整え
ミーティングにて、初日終了
8月11日(日曜日)
午前3時30分 起床
ヘッデン点けて装備を確認しながら
ジャムパンをかじる
午前4時 3人 くちぐちに
ウィース、オッス、おはようございまーす
リーダーM君を先頭に行動開始
まずは大同心の真下に向かって
一般道から外れて尾根に取り付く
ヘッドライトの灯りを頼りに
微かな踏み跡を辿りながら
激坂を登り詰めて行く
気温は13~14℃くらいだが
Tシャツは既に汗びっしょりだ
重い登攀具のほとんどをM君、
ロープはA君が背負ってくれてる
ホント助かる、頼りになる2人
鬱蒼とした樹林帯を抜けると
霧に包まれた大同心と小同心が
その姿をあらわにする
空は明るくなっていて
ヘッドライトをしまう
脆い岩場に注意を払いながら
一旦、大同心の基部に上がり、
そこから小同心の基部に向かう
足幅ギリギリのヒリヒリするトラバース
朝露に濡れながら、草付きの急斜面を
慎重に上がり、小同心の取り付きに到着
5時45分 装備装着相互チェック
さあ行こうぜ! リベンジだ!
トップM君が颯爽と離陸した
M君が快調に高度を稼ぎ
最初の支点を作る
2番手のA君は少し緊張気味
始めは硬さもあったけど
すぐに調子があがってきて
M君の待つ支点に着く
自分がしんがりを務めた
気温は12°C、少し寒い
浮石に気をつけて登る
2回目は屈曲したルートで
ロープの巻き上げが難くなって
少し厄介だった
3回目で小同心のトップに出た!
3人ハイタッチ!
そこから靴を履き替え、痩せ尾根
を辿り、横岳奥ノ院の基部へ
これが実質の最終登攀
トップのM君がてっぺんに着いた時
横岳奥ノ院山頂から歓声がわく
山頂に居合わせた登山者の方々に
拍手で迎えられるM君
下に居る僕とA君も、自然と口元が緩む
8時10分 全員、無事登頂
お互いを労い、記念写真を撮って
快晴の青空のなか、清々しい気持ちで
硫黄岳への天空散歩を楽しむ
コマクサが可憐だった
11時20分 ベースキャンプに帰着
赤岳鉱泉小屋にてコーラで乾杯!
醤油ラーメンが美味、身体に沁みる
僕とM君は大同心、小同心をコンプリート
スッキリしたー!
A君の初アルパインとしても良かった!
13時 3人とも充実した気持ちで
テントを撤収し赤岳鉱泉小屋を後にした
15時 美濃戸 着 ~ 縄文の湯 〜
19時 富士宮